OUTSTUDIOのブログです。群馬県前橋市で美術、特殊造型、着ぐるみ、CG、どの仕事をやっています。
個人製作ではそれらを取り入れた映像製作もやっています。(ここ最近は作品作りをしていませんが、再起動を考え中)HPはこちら~http://outstudio.o-oku.jp/
AI映画の時代が到来し、自宅でキーボードを叩くだけで大作映画が完成するなんて、まさに夢のような話です。しかし、そんな未来に対して私自身は期待とともに少しばかりの不安も感じています。AIがもたらす新しい可能性には胸を躍らせる一方で、こういった技術革新は映画を今以上にありきたりなものに変えてしまうでしょう。
私が思うのは、この急速な技術の進化が映画制作において一種のデフレを引き起こすのが確実ではないかということです。過去に3DCG技術が進化し、自宅から出ずに映画を作れる状況が到来しましたがたいしてユニークなものは生まれず、結果として低予算の映画などは陳腐なCGを使用した映画が大量に生産されました。同様に、AI映画が一般的になることで、大半の映画がYouTube投稿動画と同格レベルに落ちてしまうのではないかという不安があります。
それでも、過去の名作映画はその輝きを失うことはないでしょう。むしろ、AI映画の時代になっても、その名作たちは更に輝きを増すかもしれません。AI映画が増えることで、逆に昔の名作の価値が際立つ結果になる可能性もあると考えています。
私自身は、商業映画とはかけ離れた個人の世界観を持った映画がたくさん出てくることを期待しています。私の若干の不安を超えて、新しい技術がもたらす変化に適応しながら、もっと身近な映画の未来を期待しています。
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